2015年6月7日日曜日

北陸国宝紀行 加賀前田家の国宝 そして瑞龍寺へ(その2)

午前中に金沢での見学を済ませ、北陸新幹線に飛び乗りお隣の新高岡駅で下車しました。私にとって、生涯初めての富山入りです。国宝瑞龍寺、100名城の高岡城、そして富山のライトレール。もちろんどれも初体験。期待に胸が膨らみます(20150425)。
■国宝瑞龍寺
北陸新幹線を新高岡駅で降りて瑞龍寺を目指して歩きます。水路沿いの道路はきれいに舗装され、とても歩きやすくなっています。この道路沿いは民家のほかには特別なものはないものの、日本の原風景に触れるかのような景色が広がっています。新高岡駅から15分近く歩いたでしょうか、ようやく瑞龍寺に到着しました。
国宝 瑞龍寺山門(内部から撮影)

瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため三代藩主利常公によって建立された寺で、かつては七堂伽藍を備えた大寺院。平成9年に山門、仏殿、法堂が国宝に指定され、現在富山県内唯一の国宝建造物となっています。境内は、禅寺らしく簡素な中にも凛とした厳しさに満ちているように感じました。
山門(奥)と仏殿(ともに国宝)
国宝 法堂
新高岡駅からの道を歩いているときには誰とも会うことはなく、境内は閑散としているのではないかと思いましたが、現地に到着すると、ツアーバスや自家用車、タクシーなどを利用して来た参拝者で賑わっていました。

■ドラえもん電車に乗って高岡城へ
高岡に来た目的は瑞龍寺だけではありません。大好きな路面電車(万葉線)に乗って日本100名城のひとつ高岡城へ行くことも、今回の旅の大きな目的のひとつです。
事前の調査では、今年(2015年)の夏までドラえもんの路面電車「ドラえもんトラム」が運行されているとのこと。路面電車の乗り場に行ってみると、まさにドラえもんトラムが発車待ち。慌てて乗り込み出発となりました。
ドラえもんトラム
路面電車の駅から堀を渡って高岡古城公園の敷地に入ります。見どころは前田利長公像のほか、豊富な水量を誇る堀、土橋の石垣、三の丸民部の井戸など。敷地内の高岡市立博物館で100名城スタンプを押して、敷地内をのんびりと散策します。
堀を渡って高岡古城公園へ
前田利長公像
遺構のひとつ 土橋の石垣
民部の井戸
堀と噴水
帰りももちろん路面電車を利用しましたが、車内のアナウンスは地元出身の落語家、立川志の輔さんによるもの。土、日、祝日限定で駅名や観光名所を案内しています。日本国内どこ行っても観光に関するサービスの努力が感じられます。
次の目的地は富山市。高岡駅から富山駅へ向かう列車の出発時刻まで時間があったので、駅舎内の店で白エビの塩からと日本酒を楽しみました。

■富山名物ライトトレール、そして‥。
本日最後の目的地、富山駅に到着しました。富山駅は、新幹線、在来線、路面電車がひとつの建物内に収まり、駅の「理想形」を現していると感じました。時刻はすでに夕方6時近く。街を歩くのではなく、まずは富山駅内でライトトレールを撮影しました。
富山駅ライトレール乗り場 2台のライトレールが並びます。
駅ビルで買い物を済ませたら、富山に来た最大の目的である白エビ料理で今日の旅を締めくくります。
駅ビル内で食べた白エビ料理

北陸新幹線の開通により首都圏からの距離がぐっと近づいた北陸。しかし、近くなりすぎた分、私のように日帰りの旅行や出張も増え、宿泊施設はかえって利用者が減ってしまうかもしれません。地元の行政や観光当局は、何度でも来てもらうための魅力を発信し続ける努力が今まで以上に必要になってくると思います。

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