奈良国立博物館で開催中の特別展、「當麻寺-極楽浄土へのあこがれ- 」。実に30年ぶりの公開となる国宝當麻曼荼羅が話題となっていますが、當麻寺現地でも梵鐘などが特別公開されています。
當麻寺を訪れるのは実は今回が始めて。近鉄當麻寺駅から歩くことおよそ15分で到着しますが、門をくぐると最初に目に飛び込んでくるのが鐘楼です。
この鐘楼内にある国宝の梵鐘は、7世紀後半の鋳造でわが国に現存する最古の梵鐘と考えられ、細身でスッキリとした形となっているのが特徴のひとつ。
鐘楼には特設階段やLED照明も設置され、梵鐘の龍頭(釣り下げる部分)の火焔模様や、上縁部のノコギリ状の模様、下縁部の唐草文様など、時代の特徴をつぶさに観察することができます。
LED照明は金堂や講堂内にも設置され、国宝の弥勒仏坐像を初めとする諸仏もほのかな明かりの中で鑑賞することができます(一部の仏像は奈良国立博物館に「出張中」)。
金堂に安置された弥勒仏坐像を守る四天王像は、法隆寺の四天王像に次いで古いもの。怒りの表現をあらわにした表情ではなくどこか異国情緒を帯びた落ち着いた表情です。今回の特別公開に伴うスタンプラリーでもらえる非売品のクリアファイルは、この四天王を題材にしたものとなっています。
本堂を初めとする建造物も国宝指定されているものがありますが、中でも目を引くのが東西ふたつの三重塔。この両塔は、東塔が奈良時代末期、西塔が平安初期の創建と推定されていますが、東西両塔が残っているのは我が国ではここ當麻寺だけで、それだけでも貴重な存在となっています。
奥院や塔頭のひとつである西南院からはふたつの塔を同時に眺めることができます。
さて、當麻寺ではこの奥院や塔頭などあちらこちらで牡丹の花ざかり。国宝の東西両塔も花たちの競演に囲まれているかのようです。もしかすると、現代の極楽浄土はここにあるのかも知れない、そんな気持ちにさせられるほどの美しい光景でした。
當麻寺を訪れるのは実は今回が始めて。
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當麻寺鐘楼 中には国宝の梵鐘 |
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国宝梵鐘 LED照明により細部まで鮮明 |
LED照明は金堂や講堂内にも設置され、
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国宝 當麻寺本堂 |
本堂を初めとする建造物も国宝指定されているものがありますが、
奥院や塔頭のひとつである西南院からはふたつの塔を同時に眺める
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国宝東西両三重塔 |
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境内ではボタンが花盛り |
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