2015年5月4日月曜日

北陸国宝紀行 加賀前田家の国宝 そして瑞龍寺へ(その1)

3月に開通した北陸新幹線効果で北陸ブームが巻き起こっています。通常「小出し」にされている前田育徳会所蔵の国宝も一挙に15点が公開される絶好の機会がやってきました。そして、これまで未踏の地だった富山県にも初めて足を踏み入れました。

■30年ぶりの金沢へ
新車の匂いがする北陸新幹線は定刻通りに金沢駅に到着しました。世界レベルの美しさともいわれる駅舎の写真を撮影し、金沢城公園を目指して歩きます。
金沢駅

黒門口から入り先ずは第一の見どころである河北門をくぐります。日本古来の伝統工法で再建された堂々たる建物です。
河北門

そして、平成13年に再建された菱櫓・五十間長屋・橋爪門。ここは金沢城観光の中心部。内外の観光客で大いに賑わっています。
五十間長屋(中央)と菱櫓(右端)
 
橋爪門(右奥)
 
橋爪門

■重要文化財3点盛
先ほどの五十間長屋は平成の再建ですが、こちらの三十間長屋は創建当時のもので重要文化財に指定されています。建物の長さはおよそ三十間で(当たり前)、京都の三十三間より三間ほど短くなっています(これも当たり前)。内部を往復六十間ほど歩いて次に進みます。
三十間長屋 重要文化財

本丸園地前を通り左に曲がると、橋爪門が見えています。青空の下とても絵になる風景です。右下には重要文化財の鶴丸倉庫がありますが、気に留める人はほとんどいませんでした。
鶴丸倉庫付近から見た橋爪門
 
鶴丸倉庫 重要文化財
そして、3つ目の重要文化財である石川門を出ます。兼六園の入り口と向かい合わせになっており、金沢城で一番賑わうところでもあります。
石川門 重要文化財

■金沢兼六園を通過 そして石川県立美術館へ
今回の旅の一番の目的は、前田育徳会有する国宝が展示される石川県立美術館。当初は兼六園に立ち寄るつもりはなかったのですが、石川門から美術館に行くには兼六園を通過するのが一番の近道とわかり、中に入ることにしました。
有名なことじ灯籠の前は黒山の人だかりでしたが、奇跡的に誰もいなくなった瞬間にお約束の一枚を撮影しました。

ことじ灯籠
あとはひたすら美術館への最短ルートを歩きます。
兼六園を通過
石川県立美術館で開催中の「加賀前田家 百万石の名宝」。前田育徳会所蔵の国宝22件のうち15件が一気に公開されます(この日は14件)。書籍が
多く鑑賞力のない私にとっては華がないようにも感じましたが、「万葉集」「土佐日記」「日本書紀」といった作品をみると感慨深いものがありま
す。
美術館を出て次の目的地に向かうまでに事前に調べた金沢カレーの店で昼食をとります。事前にインターネットで見ていた「ソーセージ載せ」を迷わず頼みましたが、頼んだ後に一番人気の「3点盛り」(ソーセージ、ハンバーグ、カツ)にすべきだったと少々後悔しました。

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