2016年8月27日土曜日

【日本100名城】見どころ多いぞ 二本松城

福島県の二本松城といえば、会津若松城と並ぶ幕末の激戦の地。サクラ満開の様子を見たいと4月の中旬に出掛けました。残念ながらサクラの見頃は過ぎていたけど、その見どころの多さに現地に行って初めて気が付きました(2016年4月)。
■上から攻めるか下から登るか。
二本松駅前でタクシーに乗り、県立霞ヶ城公園で降りました。
いきなり飛び込んできたのは、この城の象徴とも言うべき「二本松少年隊群像」。二本松城での激戦の悲劇を現代に語り継ぐ記念碑となっています。


二本松少年隊群像
▲二本松少年隊群像
箕輪門を通過すると、左上には大きなアカマツが見えています。左手に大きく回り込むと広場に出ますが、ここは花見を楽しむお客さんたちで賑わっていました。
箕輪門
▲箕輪門

※とあるお城のホームページに「高低差があるのでタクシーで上まで行って下りてくるのがよい」と書かれていたので、これを実践しようと思いましたが、運転手さんに行先をどう告げてよいかわからず結局公園の正面入り口から登城しました。

■山道を登って天守を目指そう
さてここからは山登りとなりますが、遊歩道が整備されているので心配はありません。軽いハイキングのつもりで楽しみましょう。
サクラの植えられた道をゆっくりと登って行きます。最初の見どころは「二本松藩士自刃の地」。今は平和な日本ですが、こういうものを見ると、当時激しい戦いがあったことが思い起こされます。


二本松藩士自刃の地
▲二本松藩士自刃の地

続いての見どころは、「日影の井戸」。鎌倉の「星影の井戸」、千葉県印西市の「月影の井戸」と並ぶ日本の三名井戸といわれるとのこと。
日影の井戸
▲日影の井戸
日影の井戸を離れてさらに登ると、やがて本丸手前の石垣が見えてきました。この石垣は、「穴太(あのう)積み」という、城郭石積み技術者集団「穴太衆(あのうしゅう)」による、特徴的な積み方によるものという記録が残されています。


本丸手前の石垣
▲本丸手前の石垣

■本丸から見る安達太良連山
本丸にやってきました。天守台に登ると、安達太良連山の素晴らしい景観が広がっています。
暫くは本丸でこの美しい景色を楽しみましょう。

天守台と安達太良連山
▲天守台と安達太良連山


安達太良連山
▲安達太良連山

天守台の片隅には、城代と勘定奉行の自刃の地があります。ここでもいくさの激しさ、厳しさが思い起こされました。

城代と勘定奉行の自刃の地
▲城代と勘定奉行の自刃の地
本丸広場
▲本丸広場

■東京には空がない。でもここには…。
天守台から散策路を下ります。搦手門を経由して少年隊の丘へ。風が吹くたびにサクラの花がビラがひらひらと舞っています。


搦手門
▲搦手門
少年隊の丘
▲少年隊の丘

そして、「智恵子抄歌碑」へ。これは、「樹下の二人」「あどけない話」の一節を光太郎直筆の銅版ではめ込んだもの。「東京には空はない」と智恵子は言ったそうですが、ここから見る安達太良連山の空はなるほど本当の空だったのかもしれません。
智恵子抄歌碑からからは正面入り口に向かって下って行きます。途中には二合田用水傘マツ洗心亭などの見どころがあるのでお見逃しのないように。

二合田用水
▲二合田用水


傘マツ
▲傘マツ


洗心亭
▲洗心亭


 

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