2016年に放映されたNHK大河ドラマ「
真田丸」。ドラマで主人公
真田信繁(幸村)の兄、俳優大泉洋が演じたのが
真田信之。関ヶ原の戦いでは徳川方に着き、その後信州松代に入り
松代藩の初代藩主となりました。今回は日本100名城の
松代城(海津城)を中心に、城下町を散策します。
2017年9月
■旧松代駅から歩きます
長野駅からバスに揺られることおよそ30分、
松代駅でバスを降ります。ここは元は
長野電鉄屋代線の松代駅。木造の駅舎が当時の面影を今に伝えます。
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▲旧松代駅 |
まずは観光案内所に立ち寄り地図を入手します。ここでは、通常の地図のほか「
六文銭食べ歩きチケット」ももらいます。指定されたお店でせんべいやおやきなどの松代名物を買い、真田のシンボル「
六文銭」の6か所にスタンプを押してもらいます。チケット600円で3品から6品の商品と交換でき、松代散策の楽しみが膨らみます。
松代城は、戦国時代に築城された
海津城が始まりで、北信濃を支配する上での軍事的・政治的に重要な拠点となっていました。江戸時代には真田氏の居城となり、2004(平成16)年に櫓門・木橋・石垣・土塁・堀などが復元されました。
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▲松代城太鼓門前橋と堀 |
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▲北不明門と海津城址之碑 |
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▲北不明門と井戸 |
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▲天守台跡 |
松代城を出て少し南に歩くと、かつての藩校「
文武(ぶんぶ)学校」があります。儒教の教えを排除した点が特徴となっており、そのため校内には、各地の藩校によく見られる孔子廟がありません。また、現在残る建物群は、開校当時の姿を今に伝えています。
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▲文武学校 |
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▲文武学校 |
真田宝物館で武具などの宝物を見学し、
真田邸(新御殿)に立ち寄ってから、そろそろ城下町散策へと移ります。その前に少しだけ休憩です。「六文銭食べ歩きチケット」で名物のおやきをお腹に入れてから歩き始めます。
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▲真田邸入口 |
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▲真田邸庭園 |
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▲真田邸 御居間(おいま:主人の私的な部屋) |
■城下町の雰囲気を残す町並み散策
文武学校や真田邸の南側の町並みは美しく整備され歩きやすくなっています。
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▲美しい街並み |
旧樋口家は真田邸のすぐ南東に位置し、藩の目付け役を務めるなど、藩の上級武家屋敷の中心的位置にあり、主屋、土蔵、長屋、表門などが残され街歩きの拠点となっています。
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▲旧樋口家 |
旧白井家表門や、江戸時代の開国論者、
佐久間象山を祭る
象山神社や
象山記念館などに立ち寄りながら、散策を続けます。
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▲旧白井家表門 |
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▲象山(ぞうざん)神社 |
旧松代藩士
横田家は禄高150石の中級武士で、
旧横田家住宅は主屋や隠居屋、土蔵などの屋敷地及び建物が当時の位置にほぼ完全に保存されている点で貴重であり、国の
重要文化財に指定されています。私も将来こんな隠居屋に住めたら楽しそうだな、などと思いながら次の目的地に向かいました。
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▲旧横田家 主屋 |
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▲旧横田家 土蔵 |
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▲旧横田家 隠居屋 |
■真田家霊廟 長國寺
松代の市街地から東に進んだところにある
長國寺は、真田家の菩提寺。本堂には真田家のシンボルである六文銭があしらわれ、本堂裏には
真田家歴代藩主の墓があります。
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▲長國寺 本堂 |
お寺の方に案内されて墓所に入ると、目の前に
真田信之御霊屋(おたまや)の大きな建物が目に入ります(
国重要文化財)。
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▲真田信之御霊屋(おたまや) |
長國寺を後にして松代駅に向かう途中、
旧松代藩鐘楼があります。初代藩主信之が松代城主となって間もなく設置され、時計のなかった江戸時代に城下の人々はこの鐘の音で時を知りました。
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▲旧松代藩鐘楼 |
さて、松代駅からバスに乗り、長野駅へと向かいます。「六文銭食べ歩きチケット」でちゃっかり入手したおみやげも一緒に帰路につきます。
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