2020年6月21日日曜日

鎌倉の苔寺 妙法寺 アジサイとともに

鎌倉市大町にある妙法寺は、日蓮聖人が布教の拠点と定め、小庵を結んだ地に建立され、。延文2年(1357年)に、後醍醐天皇の子息である大塔宮護良親王の子、日叡上人によって伽藍が復興されました。小庵跡に続く石段は長い年月のうちに苔で覆われ、鎌倉随一の苔の寺として知られるようになり、6月にはアジサイの花も境内を飾ります。
2020年6月


■本堂から仁王門へ
妙法寺に入ったらまずは本堂にお参りしましょう。この建物は細川家の寄進になるものです。お参りを済ませたら本堂右側に回ります。
本堂へ続く道
▲本堂へ続く道

妙法寺本堂
▲妙法寺本堂

右手にある小さな建物は大覚殿で、内部にはかつて熊本城天守閣に祭られていた、細川家寄進の加藤清正公像が安置されているそうです。
大覚殿
▲大覚殿

ここからは正面に仁王門が見えます。仁王門手前のアジサイはまさに今が盛り。今日一番の撮影スポットになっています。
仁王門
▲仁王門

仁王門
▲仁王門

■苔の石段から小庵跡へ
仁王門の後ろ、小庵跡へと続く石段は一面苔に覆われて見事な緑色に染まっています。苔の保護のために立ち入り禁止となっていて、右手の小さな階段を登ります。
苔の石段 正面から
▲苔の石段 正面から

苔の石段 右から
▲苔の石段 右から

苔の石段 左から
▲苔の石段 左から

苔の石段 上から
▲苔の石段 上から

階段を登ったところにあるのは水戸家によって寄進された法華堂です。その隣には日叡上人お手植えとされるソテツがあります。
鐘楼手前の石段を登ると、正面には日蓮聖人が小庵を結んだ地の石碑があります。
白いサルが日蓮聖人を救ったとされる「松葉ヶ谷(まつばがやつ)の法難」の舞台の一つといわれています。
松葉谷小庵跡
▲松葉谷小庵跡

■護良親王墓から鎌倉市街を望む
小庵跡から右手に進むと、大塔宮護良親王の墓所があります。護良親王は、後醍醐天皇第三皇子であり、当院中興の祖、日叡上人の父。
大塔宮護良親王墓所
▲大塔宮護良親王墓所
護良親王の墓所からは鎌倉の市街が一望でき、条件が良ければ富士山を望むこともできるそうです。
護良親王の墓所から鎌倉市街を望む
▲護良親王の墓所から鎌倉市街を望む

護良親王の墓所から鎌倉市街を望む
▲護良親王の墓所から鎌倉市街を望む

小庵跡から左に進むと、日叡上人の母、南の方の墓があります。途中右手に下の崖一面にアジサイの花が咲いていました。
南の方の墓
▲南の方の墓

鎌倉市内には、明月院や長谷寺などアジサイの名所がたくさんありますが、ゆっくりとアジサイを楽しみたい方は妙法寺を訪れるのもよいかもしれませんね。

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