2013年4月20日土曜日

待てば海路の? 国宝「随身庭騎絵巻」

各県の美術館・博物館で都内の美術館・博物館の国宝などが展示されることがよくあります。ホテルオークラの敷地内にある大倉集古館は3点の国宝を所蔵していますが、唯一見ていなかった「随身庭騎絵巻が昨年秋に山梨県立美術館で展示されました。


この時は結局出掛ける機会を逃しましたが、次の機会はいつかと思っていたところ、今年の春になって本家の大倉集古館での公開となりました。



大蔵集古館から見たホテルオークラ

「随身庭騎絵巻」は鎌倉時代の絵巻。随身の騎馬または徒歩の姿を描いたもので、似絵の手法を用いた絵巻です。
随身とは、要人を守る武人のこと。この絵巻には馬にまたがる随身たちが一人ずつ描かれています。まるで随身のカタログのようで、少々太りぎみの人から細面の武人まで、個性豊かな姿をしています。馬たちも細く鋭い線で描かれ、まるで今にも走り出しそうに生き生きとしています。

大蔵集古館のテラス

「随身庭騎絵巻」は、5月6日まで、大倉集古館で開催されている、「大倉コレクションの清華」で展示されています。

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