2013年4月6日土曜日

国宝の骨壺-文弥麻呂墓出土品


文弥麻呂墓出土品…。
ふみのねまろと読みます。予備知識がなかったので、インターネットでいろいろと調べてみました。



天智天皇の死後、大海人皇子と大友皇子の間で起こった皇位継承をめぐる争いが壬申の乱。この壬申の乱で功績のあった将軍が、日本書紀にも登場するとされる文弥麻呂という人物です。この文弥麻呂の骨壺などは、江戸時代に偶然発見され、地元の寺院に預けられた後に、当時の帝室博物館、現在の東京国立博物館に保存されています。


展示されているのは全部で4点、銅製の墓誌とそれを収めた銅製の箱、同じく銅製の壺と瑠璃製の骨壺です。


左から 銅製の壷・箱そして墓誌
これらは奈良時代になる少し前、西暦707年に作られたことが記録されていますが、瑠璃製の壺は美しく、当時の輝きを今に伝えているかのようです。


瑠璃製の壷
我が国の火葬の記録としても最も古いものの一つのようですが、きっと当時としては、相当手厚く葬られたのでしょう。
文弥麻呂墓出土品は、東京国立博物館平成館1階の考古展示室で、今年(2013年)6月9日まで展示されています。

カメラ:Pentax Q10



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