2014年1月4日土曜日

滋賀県の紅葉を求め湖南三山へ

滋賀県湖南市は、2004年10月に甲賀郡石部町と甲西町が合併してできた比較的新しい市。湖南三山はこの湖南市にある国宝建築を擁する3つの寺院。滋賀県の紅葉としては湖東三山が有名ですが、こちらは2012年(平成24年)に出掛けたので今回は湖南三山を訪れました。


■ふたつの国宝建築 常楽寺
常楽寺前でタクシーを降り、拝観料を払って境内に入ります。
まず目に飛び込んできたのは国宝の本堂、そしてその斜め左上にはやはり国宝の三重塔が見えています。



常楽寺本堂
本堂は南北朝時代、そして三重塔は室町時代に建てられたとのことで、この角度から見た姿はなかなか絵になります。
本堂内部も見学可能で、重文級の仏像が並ぶ姿はまさに圧巻です。ただし、堂内は注意書きがあちこちにあり見学するのにかなり神経を使います。
 


三重塔
左の階段を上れば三重塔のすぐ下まで行くことができます。周りにはドウダンツツジが赤く染まり見事な景観を生み出しています。さらに上に上って塔を見下ろすこともできますが、荷物が重かったのでこれ以上は断念しました。
 

三重塔
 ひととおり見学してから境内を後にします。次は長寿寺目指して歩きます。

■あやうく昼食難民 長寿寺への道のり
常楽寺から長寿寺へは歩いてもそれほど遠くはなさそうだったので、ちょうどバスが来る時刻だったけれど歩くことにしました。ここでの心配事は昼食です。周りは人家もまばらで商店もありません。このままでは昼食にありつけないのではないかと思いつつ歩いていたら、途中左手に1件だけお店を見つけ、ここで昼食としました(売り切れのものもありましたが)。

長寿寺は、門から本堂への通路もこぎれいで、全体的な雰囲気もいいものがあります。 


本堂への道

国宝の本堂

国宝の本堂内では丁寧でありがたいお話がありました。秘仏のご本尊は50年に1度のご開帳ということで「ここにいる皆さんは見ることができませんね」という説明に、堂内に笑いが起こりました。


弁天堂
門前の広場では、この時期だけ地元の名産品などの販売があり、ここで昼食にすることもできました。

■二山からはかなり遠い 善水寺
善水寺へは距離と残り時間を考えて、結局タクシー利用となりました。
南北朝時代に建立された国宝の本堂はなかなか大きく立派で堂々たるものです。その昔、桓武天皇が病気になった際に、最澄が霊水を献上したしたところ病気が治ったとの言い伝えがあり、本堂脇にはその伝説が残る池があります。


善水寺本堂
また、物産販売や抹茶コーナーなどもあり、なかなか待遇がよいですが、それも紅葉の時期だけです。本堂内の見学を終えた後は抹茶などを飲みつつ路線バスの時間まで時間をつぶしました。

■どこを起点に巡るか
湖南三山全ての寺院を巡る路線バスはありません。石部駅を出るバスは常楽寺と長寿寺へ、甲西駅を起点とするバスが善水寺へ行きます。
宿は甲西駅近くに取っていましたが、今回は石部駅を起点に二山を巡り、電車でひと駅移動してから善水寺に行こうと考えました。しかし、物事はなかなか計画通りにいかないものです。
最初のつまずきは石部駅にコインロッカーがなかったこと。インターネットで事前に調べるべきだと反省しました。そうこうしているうちにバスもなくなり、駅前の観光案内所で自転車を借りようとしたら、自転車も全てレンタル済み。結局重い荷物を持ったままタクシーを利用することになりました。

■最後に
結論から言えば、自家用車かレンタカー利用が最善ではないでしょうか。
2012年(平成24年)は臨時バスが運行されていましたが、残念ながら今回はありませんでした。
車を使えば効率よく回れる上に、昼食難民になる心配もありません。
ただし、私のように車の運転ができない人は、三山を回るバスが運行されない限り、宿に荷物を預けてからタクシーを使うのが一番いい方法ということになるでしょう。

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