旧華頂宮邸は、鎌倉市浄明寺、竹の寺で知られる報国寺の奥にひっそりとたたずむ鎌倉を代表する洋館のひとつ。一方、長谷の旧前田家別邸(鎌倉文学館)は、三島由紀の小説「春の雪」にも登場する堂々たる洋館。鎌倉の洋館の双璧ともいえる二つの建物ですが、庭園では美しいバラが花を咲かせています(2014年5月23日)。
■幾何学模様の庭園 旧華頂宮邸
観光客でにぎわう報国寺を横目で見ながら5分ほど歩いたところに、古典的なハーフティンバースタイルの趣ある洋風建築「旧華頂宮邸」があります。
昭和4年の春に華頂博信侯爵邸として建てられ、平成8年5月鎌倉市が取得し現在は国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。
芝を基調とした西洋風の庭園には、通路が迷路のように配置されています。その芝の中に数本のバラが植えられています。
建物から遠いところにある赤いバラは、まるで自己主張を遠慮するかのように控えめ咲いているように見えます。
一方の白バラは、建物正面に大きな枝を広げ堂々たる咲きっぷりです。しかし、芝生の庭園にあるバラは数本のみであくまでも主役は幾何学模様の庭園と芝が演じています。
この庭園には何度も訪れていますが、いつも庭の手入れをしている人がいます。華美さはないもののこうした地道な手入れのおかげで美しい庭園が保たれています。
※旧華頂宮邸は、通常は外部のみが公開されていますが、春と秋の数日間内部が公開されます(下の写真は2013年4月に撮影したもの)。
■鎌倉を代表する洋館 鎌倉文学館
鎌倉の洋館の代表は、なんといっても鎌倉文学館でしょう。この建物は、旧前田侯爵家の別邸で鎌倉市に寄贈されたものです。かつては佐藤栄作総理大臣が別荘として利用していたこともあるとか。
長谷の谷戸にあることもあり、敷地全体がなだらかな斜面になっています。その斜面の最下部にバラ園があります。今回は平日に訪問しましたが、バラを目当てにたくさんの人が来ていました。
この建物は内部も公開されており、鎌倉ゆかりの文学に関する展示などを行っています。テラスからは鎌倉の海を見渡すこともできます。
「春の雪」の主人公、松枝清顕がもし現代の鎌倉文学館を訪れ、バラ園やテラスからの景観を見たときにいったいどんなことを思うだろう、そんなことを考えながら庭園を散策するのも楽しいものです。
※一部画像を加工しています。
■幾何学模様の庭園 旧華頂宮邸
観光客でにぎわう報国寺を横目で見ながら5分ほど歩いたところに、古典的なハーフティンバースタイルの趣ある洋風建築「旧華頂宮邸」があります。
旧華頂宮邸 正面 |
昭和4年の春に華頂博信侯爵邸として建てられ、平成8年5月鎌倉市が取得し現在は国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。
芝を基調とした西洋風の庭園には、通路が迷路のように配置されています。その芝の中に数本のバラが植えられています。
旧華頂宮 庭園 赤いバラ |
建物から遠いところにある赤いバラは、まるで自己主張を遠慮するかのように控えめ咲いているように見えます。
一方の白バラは、建物正面に大きな枝を広げ堂々たる咲きっぷりです。しかし、芝生の庭園にあるバラは数本のみであくまでも主役は幾何学模様の庭園と芝が演じています。
旧華頂宮邸 白バラ |
テラスからの眺め |
※旧華頂宮邸は、通常は外部のみが公開されていますが、春と秋の数日間内部が公開されます(下の写真は2013年4月に撮影したもの)。
旧華頂宮邸内部 暖炉 |
■鎌倉を代表する洋館 鎌倉文学館
鎌倉の洋館の代表は、なんといっても鎌倉文学館でしょう。この建物は、旧前田侯爵家の別邸で鎌倉市に寄贈されたものです。かつては佐藤栄作総理大臣が別荘として利用していたこともあるとか。
鎌倉文学館(旧前田家別邸) |
長谷の谷戸にあることもあり、敷地全体がなだらかな斜面になっています。その斜面の最下部にバラ園があります。今回は平日に訪問しましたが、バラを目当てにたくさんの人が来ていました。
バラ園から建物をみる |
この建物は内部も公開されており、鎌倉ゆかりの文学に関する展示などを行っています。テラスからは鎌倉の海を見渡すこともできます。
黄色いバラ |
「春の雪」の主人公、松枝清顕がもし現代の鎌倉文学館を訪れ、バラ園やテラスからの景観を見たときにいったいどんなことを思うだろう、そんなことを考えながら庭園を散策するのも楽しいものです。
※一部画像を加工しています。
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